日の入りが少しずつ早くなってきましたね。
ジャパンタクシーは窓が大きいので、西日が差しこむのも早いです。
夕方、眩しさに目を細めてゴルゴ13のような顔で車を走らせていると、配車アプリが鳴りました。
迎車地は後方ですが、残念ながらUターン禁止の道路です。
左折だと遠回りだったので右折のウィンカーを出しながら交差点に向かって減速していると、対向車線から来ていた車がパッシングしてくれました。
通常は左折のウィンカーを出しているあちらが優先ですが、Cちゃんの方が若干交差点に近かったので譲ってくれたのでしょう。
たまにあることですし、それだけなら「あら優しい♪」で終わりなんですが、譲ってくれたその車、平べったくてエンジン音も大きなゴリゴリのヤン車だったんですよね。
い、意外~!
顔までは見えなかったのですが、ぺこっと頭を下げて右折。
迎車地に向かうには、右折したその次の信号を更に右折しなければなりません。
信号の少し手前には、信号のない横断歩道がありました。
杖をついたおばあちゃん近づいてくるのが見えましたが、まだ横断歩道までは距離があり、歩く速度もゆっくりだったので妨害にはならないと判断し、Cちゃんはそのまま通過。
信号が赤だったのでブレーキを踏んでルームミラーを眺めていると、あとからやってきたヤン車はしっかりと横断歩道の前で止まり、渡り始めたおばあちゃんが渡り切るまで、じりじり前に進んだりすることもなくじっと待っていました。
い、意外~!2nd!
信号が青になり、直進していったその車とはそこでお別れになったのですが、窓から身を乗り出して投げキッスでも送りたい気分でした。
見た目やんちゃそうな人が実は優しかったときって、意外性で親切度2割増しくらいに見えません?笑
ヤン車だろうが軽トラだろうが、周囲への気遣いを感じさせるスマートな運転をしていると、そりゃあもう格好いいです。
逆にどんな高級車でも、周りの迷惑を考えない乱暴な運転をしているのはダサいですよね。
全身アルマーニで固めた男が、通行人を押しのけながらどたばた走り回っているようなものです。
運転に現れる品格というものは、確かにあります。
社名を背負っているときでもそうでないときでも、紳士淑女の運転を心がけたいものですね。