昼寝という名の夕寝から目覚めてベッドの上でだらだらスマホをいじっていたら、インターホンが鳴りました。

そういえばこの間エホバの証人っぽいおばちゃん立ってたな……「私が神だ」って言ってお引き取り願うか……と普段は出ないのに気まぐれにドアを開けたら、地元の友達が立っていました。

「えっ、なんで!?」とびっくりしていると、「福岡で研修があるから、その後で遊びに来るって言ったじゃん」と笑われました。

確かに一ヶ月くらい前、電話でそんな話をした覚えがあります。しかし卓上カレンダーには何も書いていません。

ま、まさか……とカレンダーを一枚めくってみると、先月の今日と同じ日付の場所に「○○とご飯」と書いてありました。

す、すごい……常々自分は馬鹿だと思っていましたが、まさかここまでとは……!

いつもならジムに行っている時間に家にいて、珍しくドアを開けたのは第六勘が働いたのでしょうか。

友人には平謝りでしたが、笑い話で済んでよかったです。

どこか行きたいところがあるかと聞かれたので、「和心とんかつあんず原田本店」へ連れて行ってもらいました。

お昼にいつも人が並んでるこのお店、気になってたんですよねー。

夕飯には早い時間だったので、すぐに案内してもらえました。

Cちゃんは「塩麹かつ膳」を、友人は期間限定の「たっぷりきのこのロースかつ鍋膳」を注文。

塩麹かつ膳、めちゃくちゃ旨かったです。こりゃ並ぶわ!

普通とんかつって、歯でえいやと肉を噛みちぎるじゃないですか。

でもね、ここのかつは肉が柔らかくて、衣との境目が分からないんです。

さくっと衣を噛んだと思ったら、もう肉ごと噛みちぎってるんです。

衝撃でした。

塩麹を使っていたから余計に柔らかくなっていたのかもしれませんね。

友人に一切れ交換してもらったロースかつもご飯が進む味わいでした。

あと、レディースデーだけじゃなくてメンズデーがあるのも素敵ですね!

じつはこの「あんず」、Cちゃんがタクシードライバーになったばかりの頃、ある大きい病院から二十代の女の子を乗せて来たことがあります。

自分の退院祝いにとんかつを食べに行くのだと言う彼女は、入院生活で使った諸々が入っているのであろう大きなスーツケースを引いていました。

とても感じのいい方だったこともあり、「退院おめでとうございます! 美味しいものいっぱい食べてくださいね!」と笑顔で見送ったのですが、付き添いのご両親の姿もなくお一人で降りて行かれたのが印象に残っています。

とても多忙なご両親なのかな、それとも……と勝手に想像して複雑な心境になりました。

あのお姉さんが健康に、今日もおいしい物を食べて過ごしてくれていたらいいなと思います。

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