山笠を見に行ってきました。有言実行の女、Cちゃんです。

夜10時から翌朝4時まで眠るつもりで朝4時にアラームをセットしていたのに、いつもより就寝時間が早かったせいか、体がお昼寝と勘違いしてわずか1時間で目覚めてしまい、そこからはもう眠れそうになかったので4時まで書き物をして過ごし、アラームを合図にカッパを羽織って家を出ました。

そう、雨だったんですよ。この雨がどんどん酷くなってきて、御供所通りに着く頃には土砂降りになっていました。

祝日だったのでものすごい人出を予想していましたが、この雨のせいか見物人の数は12日の追い山ならしとそれほど変わりませんでした。

山笠がやって来る直前に「狭い道やけん傘閉じろ!」と注意があったので、カッパを着ておいてよかったです。

雨で撮影はできないかと心配していましたが、ひとつめの大黒流が来る直前に雨がやみました。

早朝の薄暗さも相まって、夕方に行われた追い山ならしとはまた違った迫力です。

初めのうちは人混みの中で通り過ぎる山笠を撮ることに腐心していたのですが、一回くらいは携帯の画面越しでなくちゃんとこの目で見ようと思い、携帯をポケットにしまって応援しました。

手を伸ばせば届く距離を、おいさおいさの掛け声とともに舁き手が走り抜けて行きます。

山笠を肩に担ぎ、一歩一歩踏みしめるように走って行く彼らの顔を見て圧倒されました。

大の大人が歯を食いしばって全力で力む顔って、なかなか見る機会ないじゃないですか。

雨で体は寒いのに、胸の内側から熱くなるようでした。

いやはや、いいものを見せてもらいました。

うちに帰って7時に眠り、今度は12時のアラームで起きました。

実は今日、山笠の他にもうひとつ観に行くものがあったのです。

それが博多駅前にあるビジュアルアーツアカデミーの演劇です。

今まで劇団四季のミュージカルなんかは見たことあるのですが、アマチュアの劇を見るのは初めてです。

Mさんが誘ってくれなければ、きっと今後も行くことはなかったでしょう。

ちなみにMさんというのは最初に入ったタクシー会社で私を採用してくれたお姉さんで、お互いに職場が変わって久しい今でもときどきお出かけする仲です。

喫茶店で軽く近況報告を済ませて学校へ向かうと、外に案内の学生が立っていました。

エレベーターで上がっていった9階の部屋は舞台になっていて、そこには既に30人ほどの人が集まっていました。

「いうて演劇部に毛が生えたようなものでしょ?」と学習発表会を見るつもりで腰を下ろしたのも束の間、あっという間に引き込まれました。

普通に上手い……!

台詞も聞き取りやすかったし、話していない間の表情や動きまで自然でした。

学生時代取ることができなかった初恋の彼女の手に、自分から手を伸ばすシーンがとても良かったです。

早朝に山笠を見て、午後に劇を堪能して、なんだかとても文化的な一日でした。

山笠に参加していた人々の熱気や涙混じりに最後の挨拶をする学生の姿を見て、自分も頑張ろうと思ったCちゃんでした。

おまけ(帰りにパン屋さんで見かけた可愛いパン)↓