道路緊急ダイヤル - タクＣちゃん！

※今日の内容は少々センシティブなものになりますので、動物の死骸を思い浮かべるだけで気分が悪くなる、という方は読まれない方がいいかと思います。

空港の手前で、猫が死んでいました。

それまで猫をつついていたカラスが車に驚いて飛んでいき、はっきり姿が見えてしまいました。

気が滅入ります。

皆さんは道路で動物の死骸を見つけたとき、どうしていますか？

Ｃちゃんは道路緊急ダイヤルに電話しています。

番号は#9910で、24時間無料で受付しています。

このブログを書くに当たって調べてみたら、なんと今年の３月からLINEでも通報できるようになっているみたいです。

その場で停車するのが難しい場合は（Ｃちゃんはお客さんを乗せてるときもあるしね）、あとで詳しく場所の説明ができるように、近くの信号名や建物などを覚えておくといいです。

タクシードライバーになってから、二日に一度は動物の――主に猫かカラスの死骸を見かけます。

かっと口を開いて頭の中身を飛び散らせたまま死んでいる猫を至近距離で見てしまった日は、一日中その姿が頭を離れませんでした。

今でも脳裏に焼き付いていて、思い出すとみぞおちの辺りがずんと重くなるような気がします。

夜間に昭和通りを走行中、飛び出して来た猫に急ブレーキを踏んだこともあります（あの時はお客さんが乗っていなくて本当によかったです。急ブレーキで後部座席のタブレットに顔面から突っ込む車内事故は後を絶ちません）。

幸いブレーキが間に合って猫を轢かずに済んだのですが、猫がほっとした様子で再び横断を始めたその瞬間、右側の車線を猛スピードで走って来たワゴン車が速度を緩めることなく猫を轢き飛ばしていきました。

あの時の「ボッ」という音も耳にこびりついています。

信号の仕組みなんて動物には分かるはずもないのに、人間の都合で危ない場所をたくさん作ってしまって、本当に申し訳なく思います。

何なら車それ自体が走る凶器ですからね。

あのワゴンは今思い出しても腹が立ちます。

ブレーキが間に合わなかったならまだしも、信号でも何でもない場所で止まってる車がいるわけじゃないですか。

その陰から何かが出てくるかもしれないと、ちらっとでも考えなかったのでしょうか。

信号が青になっても発進しないバスの向こうには、足の悪いおばあちゃんがいるものと決まっています。

こんなに分かりやすい危険も予測できないなら、車なんか乗らずにどこにでも自分の足で走って行けばよろしい！

……ふう。

そういうわけでＣちゃん、地面に落ちている「何か」を見るときはどうしても薄目になります。

一目でタオルや軍手だと分かるときはいいんですが（なんで軍手ってあんなに方々に落ちてるの？Ｃちゃんが知らないだけで「軍手を撒くだけの簡単なお仕事です☆」って求人があったりする？）、少しでも膨らみがあると、「ひょっとして」と思ってしまいます。

そうして薄目で目を凝らした結果、確率としては「なーんだ♪」と「うーわ……」が半々といったところです。

見たくないですよ、動物の死骸なんて。グロいし、ＳＡＮ値削られるし。

軍手じゃないと分かった時点で意識の外に追いやりたいけど、もしそれが動物だった場合、今ならまだ原型をとどめているその死骸はこれから更に轢かれるかもしれないわけじゃないですか。

もう死んでいるということに変わりはないし、カラスや猫に「尊厳」という概念があるとも思えないけど、再び同じ場所を通ったとき目も当てられない姿になっていたら、やっぱり後悔すると思うんですよ。

死骸だろうと轢きたくはないですしね。

だから嫌でも見るし、動物だったら道路緊急ダイヤルです。

なんだかいい人アピールっぽくなってしまいましたが、切実に見たくないんですよ、マジで。

だからこれを読んでるあなたにも協力してもらえると嬉しいです。

今夜くらい、福岡の猫＆カラスが家族の一匹／一羽も欠けることなく寝床でぬくぬくしているといいですが。