最近配車アプリDiDiが新しくなって、ドライバー側の仕様ががらりと変わりました。
今までは注文受付の際に迎車地までの距離しか表示されなかったのが、ぱっと地図で位置を確認できるようになったのはとてもありがたいです。
距離だけ見て「おっ、近いな。よし向かおう」と取った配車が、今いるUターンできない道路の逆方向にあって、結局迎えに行くのにすごく手間取る、なんてことがなくなりました。
それからナビを表示するときに、DiDiオリジナルのナビだけでなくGoogleMapなども使えるようになりました。
企業努力を感じます。
一番の大きな変化は、ドライバー側もお客さんの評価ができるようになったことでしょうか。
乗客が降車後に5段階評価をつけられるように、ドライバー側にも星が5つ表示されます。
星5で評価する場合
「親切で礼儀正しかった」
「時間通りに到着した」
「車両に気を配っていた」
「正確な乗車地点」
「その他」
の5つの項目から適当なものを選んで送信することが出来ます。
反対に星4以下で評価する場合
「礼儀正しくなかった」
「時間通りに到着しなかった」
「車両を汚した/壊した」
「交通違反をするよう求められた」
「酔っぱらって寝ていた」
「その他」
から理由を選ぶことになります。
以前からずっと「お客さんだけドライバー側を評価するのはフェアじゃない! あっちはドライバーの評価点数を見てキャンセルできるのかもしれないけど、こっちにそれができないのはおかしい!」と言い続けていたCちゃんは、初めてこの評価画面を見たとき「おお、ついに」と感激したのですが、送信ボタンに指を伸ばしたとき、なんだか違うなと思いました。
乗客側からしてみれば「サービス」に対する評価ですが、ドライバー側からの評価って、そのまま「乗客」に対する評価じゃないですか。
「人を点数で評価するってどうなの……?」と思ってしまったわけです。
いや、ありがたいことはありがたいんですよ。明らかに評価点数が低い乗客からの配車依頼であれば、事前にキャンセルしてトラブルを回避することができますから。
ただ、その評価点数って受注するまでは分からないし(つまり配車を受けるかどうかの段階ではなく、受けたあとでしか判断できない)、どういった理由で評価点数が低いのかは分からないわけです。
大事なのって、点数よりその理由だと思うんですよね。
例えば「交通違反をするよう求め」るようなお客さんは絶対に乗せたくありませんが、「車両を汚した」のが必ずしも配車アプリを使った当人であるとは限りませんし、「時間通りに到着しなかった」お客さんも、いつもはすぐに乗るのにその日はたまたま出がけにお子さんがジュースを零してといった事情があったりします。
そういう事情を省いて点数だけが残るって、少し乱暴な気がしませんか?
あれだけ「ドライバー側も評価できるようにするべきだ!」と主張しておきながら、こんな風に言うのは虫がいいかもしれません。
ただ「スキップ」を押せばこの5段階評価は飛ばすことができるので、自分を点数で評価されたくないうちは、人のことを点数で評価するのもやめておこうと思います。