小さい子どもがお腹を空かせて泣いている姿というのはなんとも哀れを誘うものです。
だから、お腹が空いたら車内で何か食べてもらってもCちゃんは全然構いません。
でも食べさせるならぽろぽろ崩れにくいものにするとか、せめて降りるときに汚れたシートをさっとはたいていくくらいの配慮はほしいなと思います。
仕事が立て込んでいるのか、ゆっくりお昼ご飯を食べるような時間もない方がコンビニの袋を片手に乗って来て「すみません、おにぎり食べていいですか」とかは全然ありなんですが、蓋のついていない飲み物だったり崩れやすい食べ物だったりすると、少し気を遣います。
急に後ろからいい匂いがしてきて、気がついたら「や、焼き鳥食べてる……!」なんてこともありました(笑)
家で食え! 腹ペコか!笑
Cちゃんの車はレザーシートだからタレがついてもウェットティッシュでひと拭きですが、真っ白なシートカバーを付けてるタクシーも多いので気を付けてほしいところです。
臭いが残ることもありますし、全員が車内での飲食を認めているわけではないと思うので、「○○食べてもいいですか?」と一声かけておくと安心ですね。
許可と言えば、たまに「電話かけていいですか?」って聞いてくるお客さんがいるんですよ。
タクシードライバーになったばかりの頃は、「ずいぶん律儀な人だなあ。普通にかけたらいいのに、なんでわざわざ許可を取るんだろう」と思っていました。
でも、最近そのありがたさが分かってきました。
電話を受けるときは着信音が鳴るから、後ろからお客さんの声が聞こえても電話の相手に話しているんだなと分かります。
でもお客さんから発信する場合は、運転席まで呼び出し音が聞こえません。
おそらく誰かと待ち合わせをしているのだと思いますが、「もしもし」を省いて急に「今どこ?」と要件から入られると、自分に話しかけられたものと勘違いしてしまいます。
「今どこ?」
「(あれ? 急にタメ口になったな……)えっ、今ですか? 舞鶴です」
「あとどんくらいかかりそう?」
「3分くらい……ですかね」
「えー、じゃあたぶんうちの方が早く着くかも」
「?」
何か話が噛み合っていないなとそこでようやくルームミラーに目をやり、お客さんが耳にスマホを当てているのを見たときの恥ずかしさと言ったら!
よかったら電話をかけるときも一声かけるか、あるいは「もしもし」で始めてもらえるととっても助かります(*ノωノ)