昨日は40件の61,000円。

平日の目標である6万を、4時前の最後の一件でようやく達成することが出来ました。

いやー、やっぱりいますよ、タク神は。

日中から0時にかけてずっと乗車率がよく、平日であるにもかかわらずタクシープールもよく回転していました。

「ひょっとして、平日に金土の目標である7万円を達成できてしまうのでは?」とにまにましていたのですが、日付が変わってからの失速ぶりがすごかったです(´-ω-`)

人は確かにいるんですが、それ以上に空車が多くて中州の川沿いはまさに回転寿司状態。

抜きも抜かれもできない一通で「誰か、あたいの車を選んで!」と念じながらじりじり前に進むことしかできません。

そうして目の前でやっと手が上がった瞬間、直進しているCちゃんの前へ急に左折車が割り込んできました。

「ちょ、あんた!」と思ったのですが手を上げたお客さんも「なんやこいつ」という顔をして普通にこちらに乗ってくれました。

自分のブレーキが間に合わずに後ろの空車にお客さんを持っていかれてしまうことはありますが、さすがにこれはアウトですね。

乗って来たのはスーツが似合うすらりと背の高いお兄さん。

うきうきでドアを開けたのも束の間、国体道路へ出るための信号待ちをしている間に事件は起きました。

な、なんだこの悪臭!

……やってくれましたね、お兄さん。

音が出なければセーフと思ったのかもしれませんが、マスク越しにも強烈な臭いです。

かといって、このタイミングで窓を下げるのは「あなたのおなら、気づいてますよ」とアピールするも同然。

Cちゃんにできることはただ、涼しい顔で気づいていない風を装うことだけでした。

信号が青になって走り出せば、換気のため僅かに開いた窓から風が入って来て、この臭いもあっという間に薄れることでしょう。

それまでの我慢だと自分に言い聞かせてマスクの下で口呼吸していたのに……お兄さん!!

自分のおならにむせないでwww

頑張って我慢してるのにwww

笑っちゃうからwww

ようやく信号が変わり、心持ち強めにアクセルを踏み込んだCちゃん。

夏の夜の生ぬるい空気をあんなにおいしいと感じたことはありません。

今にして思うと、急激な失速からなんとか目標金額に持って行けたのは、涼しい顔で耐えきった私へのタク神の慈悲だったのかもしれません。

何食わぬ顔で窓の外を眺めていたお兄さんも、気づかれずに済んだと内心ほっとしていたことでしょう。

それでいいのです。

いっそ割り込んできた車に譲っておけばよかったなんて、微塵も思っていませんとも。

それにしても何を食べたらあんなに臭いおならが出るのでしょう。

先日スイーツ氏と

「アイドルはおならもうんちもしないなんて言う人がいるけど、推しのおならまで愛してこそ真のファンだよね」

「わしは喜んでかぎに行くで!」

「ひくわー」

などと熱く語り合ったばかりではありますが、世の中には百年の恋も冷めるレベルのおならがあるということを知りました。

毎日新しい学びがある素敵な仕事、それがタクシーです。